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共通テスト対策参考書レビュー!Z会「ハイスコア!共通テスト攻略 英語筆記(リーディング)」

こんにちは!

 

大学入試改革が迫ってきていますが、英語については特に混乱している印象がありますね。そんな賛否両論がある中でも受ける側は対策をしなければならないという大変な状況ですが、少しでも役に立てたらと思います!

 

まだまだ共通テスト専用の参考書は少ないですが、徐々に増えてきました!今回は「速単シリーズ」「リンガメタリカ」など数々の名作を生みだしているZ会から発売された、「ハイスコア!共通テスト攻略」というシリーズの、英語筆記(リーディング)のご紹介です。

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別の記事で、「赤本」の教学社から出ている「スマート対策」シリーズの英語筆記についても記事にしているので、併せてご覧ください↓ 

www.sankousho-wars.info

 

 

本書の概要

結論から言うと本書は、基本的な高校レベルの英語が固まった後に、実際に共通テストの問題の解き方を練習していく段階で使用する参考書です。共通テストの問題形式ごとの練習と、最後にオリジナル問題の模試もついていて、実力をチェックすることができます。

共通テストレベルの実践的な問題を通じて学習していくため、単語であればシステム英単語1~2章(又はBasic全体)程度は覚えている状態、文法であれば一通りの範囲の高校基礎文法は理解した状態で取り組むようにしましょう。

 

内容構成

1~9章までは、共通テストの問題形式に応じて順番に練習をしていきます。その後、別冊のオリジナル問題の模試で実力を確認します。10章はその模試の解答解説となっています。

 

章の中の構成は以下の通りです。

①概要:その問題形式のねらいやポイントの簡単な紹介

②例題:入試センターが平成30年に行った第2回試行調査の問題をそのまま利用

③類題:「例題」と同じ形式のオリジナル問題

 

ポイント

問題形式ごとに練習していく

共通テストは、設問ごとに求められるスキルが定められていて、それに従って問題が作られることになっています。本書では、その問題形式の順番で、問題形式ごとに解き方のプロセスや着眼点を解説しています。

正解の選択肢の説明だけでなく、どこに注目して読んでいくかを書いている点がポイントになります。本書では、著者のコメントで「共通テストは短時間で圧倒的な読解量」という旨の内容が書かれていることもあり、書かれている情報を効率よく読み取るという考え方があるように見受けられます。

共通テスト形式の模試が1回分ついている

全ての章が終わったら、巻末に別冊の模試が付いており、この本で練習して身に着けた力を試すことができます。共通テストは、まだ試行調査の問題以外には、フルの問題ができる模試や問題集は多くないので、その点が魅力的です。

また、各問題の章の類題もオリジナル問題なので、それも足すと合計で2回分のオリジナル問題があるということになります。

同じくZ会の「はじめての共通テスト対策」との比較

詳しくは別記事でご紹介予定ですが、Z会から同時期に発売された「はじめての共通テスト対策(英語筆記)」という参考書があります。

こちらは、本書のように解き方のプロセスや考え方を問題形式ごとに練習していく形式ではなく、これまでの試行調査2回分とオリジナル問題模試2回分を通してやっていく形式なので、参考書というよりは仕上げの問題集という形になっています。

本書とは目的は違うので、試行調査の2回目の問題は被ることにはなりますが、本書の後に取り組むのも良いでしょう。

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教学社のスマート対策(赤本)との比較

「スマート対策」については、詳しくは別記事にありますので是非ご参照いただきたいのですが、「スマート対策」では共通テストで問われている英語力を身に着けるためのプロセスにフォーカスしているという印象があるのに対し、本書では設問形式に対する回答プロセスにフォーカスしているという印象があります。

 

また、大きな考え方の違いとして、「スマート対策」では、『共通テストでは、「新しい力」だけが求められるわけではなく、これまでのセンター試験で試された力も問われます。良質のセンター試験の過去問に取り組むことこそ、実は、共通テスト攻略への着実な一歩になります。』(公式サイトから抜粋)としているのに対し、本書では、『共通テストはセンター試験の延長では決してありません』(著者コメントから抜粋)とあるように、共通テストの独自性を強調しています。

 

その考え方の違いからか、「スマート対策」では、オリジナル問題だけでなく、センター試験の過去問から共通テストでも求められる内容(主に問4、問5)を抜粋して掲載しているのに対し、本書ではセンターからの類題はなく、オリジナル問題を、章ごとの問題と最後の模試で、計2パターン載せています。

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まとめ

まだまだ入試改革の情報が錯綜しているといえる状況ですが、それでも対策をしなければならない生徒のために、各社が少ない情報の中で新作を出し始めましたね。

出版社や著者によっても、共通テストに対する考え方が異なっていたりして、興味深いところもあります。本書では、問題形式ごとに共通テストの解法練習に取り組めるので、共通テストの問題構成を認識するという意味でも有効になると思います。また、オリジナルの模試が含まれているところも良いですね。

 

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ただし、本書も含めて、このような特定の入試形式に対応した参考書は、基本的な単語文法などを固めてから取り組むという点は、共通の注意事項として認識しておきましょう。

※そのあたりについては、英語学習の全体像を解説した記事を是非ご参照ください↓

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