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選ばれる理由と注意点を解説「ポレポレ英文読解プロセス50」英文解釈の不朽の名作!

こんにちは!

英語4技能が叫ばれ、会話文やスピーキングの重要度が上がっている昨今ですが、一定以上のレベルの英語を正確に読むうえでは、英文解釈の重要性が揺らぐことはありません!

(もちろん4技能のトレーニング自体は大切なのでどんどん行いましょう!)

 

今回は、そんな英文解釈の参考書の中では有名すぎるといっても過言ではない、西きょうじ先生の「ポレポレ 英文読解プロセス50」のご紹介です。

 

なぜこの本が支持されているのか、そして、支持されているが故の注意点などをご説明します!

 

 

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そもそも「英文解釈」って何?

「英文解釈」という名称自体は学校で習うことはおそらくないと思いますが、簡単に言うと「文の構造」=「SVOCの構成や、M(副詞、修飾語句)の正確な読み取り」ということになります。1文1文を正確に読み取るための学習内容で、主に国公立2次試験や難関私大の問題に取り組む上で重要になってくる精読のために必要なものです。

 

このジャンルの呼び方は、予備校や出版社、講師によっても異なりますが、概ね「英文解釈」という呼び方が一番広まっていると考えますので、本記事ではそのように読んでいきます。

 

ただし、本書の作者である西きょうじ先生は、「英文解釈」とは特に呼んでおらず、普通に「読解」とか、「文構造の理解」「文の骨格」というような表現をされています。

 

※英語学習全体での、「英文解釈」の立ち位置については、こちらの記事で詳しく説明しています。

 

本書のレベルは?

「ポレポレ」は、高校レベルの英単語をある程度覚えて、文法を一通り学習し、センター試験や共通テストレベルの文章は普通に読めるというレベルに到達してから使用したい参考書です。

「普通に読める」というのは、具体的には難しいですが、8割ぐらいは取りたいところです。この点数は、発音アクセントや文法の知識問題をある程度落としても、文がほぼ正確に読めれば取れるぐらいの点数かと思います。

 

ポレポレを選ぶべき理由

本書は、難関大志望者に非常に支持されている英文解釈の参考書なのですが、初版は1993年と、かなりのロングセラーとなっています。そんなポレポレの魅力をご紹介します。

 

「読解プロセス」の徹底

英文解釈の参考書の中でもポレポレが非常にこだわっているのが、「読解プロセス」です。タイトルの通りなんだから当たり前だろうと思われるかもしれませんが、ポレポレではとにかく、「訳の結果はこういう意味になる」という訳の説明ではなく、順番に英文を読んでいって、なぜそこで区切るのか、なぜそこで名詞節と言えるのか、なぜ修飾部分がそこまでなのか、といったことを、まさに実際に読んでいくプロセスとして細かく説明しています。

 

このようなプロセスは、基本的な英文をなんとなく読んでいるだけではなかなか身につかないものです。その結果、多くの生徒が、センターレベルの文章を「単語知識だけで雰囲気で読んでいる」段階から、2次レベルの文章が「本当にわかって読んでいる」という段階に突き抜けられない状態になっています。そんな状態を打破する正攻法のプロセスが詰まっているのが本書と言えます。

 

徹底した反復訓練

「SVの把握」「句や節の把握」「準動詞」「挿入」「関係詞」「名詞構文」「倒置・省略」といったような、英文を正確に読む上で重要となる要素を順番におさえながら、様々な英文を用いて、同じプロセスが何度も反復的に出てくるように作られています。

 

というのも、このレベルの英文の読解は、1つの単元で一度習ったらすぐできるようになるという類のものではありません。1回見ても、また別の文で見れば、それが同じ読解プロセスでもそれに気づかず、結局読めないという事態が発生してしまいます。

 

本書では、それを防ぐために、同じ読解プロセスであっても、別の文で何度も登場させて自然と復習するようにし、かつその説明も、たとえ同じことでも、重要なプロセスであれば繰り返し繰り返し、丁寧に説明をしています。

 

例えば、「等位接続詞は構造上同じ性質のもの動詞をつなぐ」という内容や、「前置詞句は文の骨格にはならないのでくくりだして考える」という内容など、そのページで1回出るだけでなく、そのプロセスが必要なたびに何度も徹底的に強調されています。

 

ですので、ポレポレはもちろん難易度自体は高いですが、基本的な文法がしっかりと理解できてさえいれば、決して説明が不親切だから取り組めない、ということはありません。

 

また、もちろん、英文の選出も非常に素晴らしい点なのですが、それは他の英文解釈の本も、同じく素晴らしい文を選んでいるように思うので、ここでは割愛します。

 

支持されるが故の注意点

基本レベルが固まってない人もやりたくなる

前述の通り、ポレポレは非常に評価の高い参考書であり、これをやっていると、難関大に行けそうな気分になるという点が逆に危険です。

 

冒頭でも書いた通り、基本的に本書は高校レベルの文法は理解していなければ、書かれている文構造の説明を理解するのが非常に大変です。もちろん説明自体は非常に丁寧に書かれてはいますが、基本的な文法用語や、普通のSVOCなどの文型は理解している前提で、複雑化した構造を練習していくので、それらの基礎が固まってないと学習効率が悪いです。

1周で満足して「やった感」を感じてしまう

本書は、1周するだけでももちろん意義はありますが、やはりこのレベルの英文が自然に読めるようになるには、本書で習ったプロセスを何度も同じ分で繰り返すことが必要です。

 

回数を重ねることで、最初はプロセスを意識しないと把握できなかった文構造が、自然と頭の中に定着してきます。1周して読み方を知っているというのと、それが身についているというのは別物なので、少なくとも3周はやった方が良いです。そこまでいけば難関大の過去問に挑戦しても、単語などの理由以外では、全く歯が立たないということはまず無くなります。

 

最後に・・・本書に取り組めるかどうかチェック!

具体的には、あくまで一例ですが、以下で書いていることが自然に頭に入ってくるかどうかを基準にしてください。

・副詞は修飾語なので文の骨格(SVOC)にはならない。

・従属節(副詞節)は修飾部分なので文の骨格(SVOC)の主語は含まない。

 

大体これぐらいの説明で、

 

①「そんなのあたりまえだろう」という人→本書に問題なく取り組めます。

 

②「よく考えたら分かる」という人→苦戦しながらなんとか取り組めます。

 

③「何を言っているんだ」という人→もっと基本的な参考書で基礎を固めましょう。

 

①の人は、まず間違いなく本書はおススメできます。②の人も、丁寧に本書に取り組んでやりこむ覚悟があれば取り組めます。本書は、難易度は高いですが、説明は丁寧なので、「しっかり考える」ことを厭わなければついていくことはできます。

③の人は、本書を進めるのは学習効率的に良くないので、同じく西きょうじ先生が出している「基本はここだ」を先に固めるのがおススメです。この本は、英文自体は本当に基本レベルから載っていますが、考え方は難関レベルにまでいかされる内容になっています。

「基本はここだ」がすでに終わっている人は、「入門英文問題精講」もおススメです。下にある紹介記事もよろしければご覧ください。

www.sankousho-wars.info

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本書に限らず、参考書はレベルと目的をしっかりと把握して選ぶことが大切です。巷の評価だけでなく、自分の状況に注意して学習に取り組みましょう! 

 

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