こんにちは!
賛否両論の大学入試改革ですが、共通テスト対策の問題集が各社から出始めていますね!
これまでにもこのブログで、以下の2記事を紹介していますが、今回は模試形式のものをご紹介します!
今回ご紹介するのは、上に貼った記事でもご紹介した「ハイスコア!」のシリーズを出しているZ会から別シリーズとして出ている問題集で、「はじめての共通テスト対策」というシリーズの、「英語筆記」です。
この本の内容構成は?
まずタイトルにもある通り、この本は「問題集」という位置づけです。
内容の流れとしては、
・試行調査(入試センターが公式に作成したサンプル問題)の問題2回分と、その解説
↓
・オリジナル問題による模試2回分と、その解説
というシンプルなものです。
試行調査も入れると、4回分の問題が通しで入っているということになります。この内容をどう考えるかによって評価が分かれてきそうです。
現段階では、共通テスト形式の問題丸ごとのオリジナル問題はそれほど多く出回ってないので、それが2回分できるというのがポイントになります。
同社の「ハイスコア!」のシリーズとの違いは?
「ハイスコア!共通テスト攻略」の方は、「問題集」というよりは、「参考書」という位置付けで、実際に共通テストの問題形式に従って、どのような問題形式はどのように読む、というような問題形式ごとの読解テクニック的なことが細かく書かれています。
対して、こちらの「はじめての」の方は、いわゆるセンター試験の過去問の問題集のようなイメージで、解答根拠などの解説がメインとなっている印象です。
「ハイスコア!」については、詳細は上に貼った記事を読んでいただければと思いますが、「ハイスコア!」の方にも演習用の模擬問題が入っており、そちらの問題と本書の問題は別内容になっていますので、両方買っても問題ないです。
おすすめの使い方と注意点は?
これは、本書に限らず、本番用問題レベルの問題集全てに言えることではありますが、「はじめての」という名前ではあるものの、結局は入試問題の問題集なので、単語や文法などが固まって、ある程度の文が読めなければこの本だけでは効果は薄いという点はご注意ください。
ですので、1年生であれば、既にかなり英語が読める人以外は、まだ取り組まなくても大丈夫です。まずは単語や基礎文法などを習得していきましょう。2年生で英語が得意な人は、まずは試行問題に取り組んでみて、どの程度点が取れるかによって、次の勉強内容を判断しましょう。
半分取れるようであれば、そのまま進める意味があると言えます。逆に半分を切るようであれば、まだこのレベルの問題を解ける準備ができてないと言えますので、基礎固めを行いましょう。
また、本書は演習を行う段階の問題集なので、むしろ順序としては「ハイスコア!」の方や、教学社の「スマート対策(赤本)」の方で、共通テストの解き方自体を勉強したうえで、こちらの「はじめての」に取り組むという順番が良いでしょう。