「リンガメタリカ」と言えば、言わずと知れた上級レベルの単語帳で、このサイトでもこれまでに以下のような記事で紹介していますが、今回はこの「リンガメタリカ」の長文の部分について、その難易度の検証をしました!
このサイトで行っている長文難度の検証
このサイトでは、英語の参考書選びの参考にしてもらえるように、色々な参考書や過去問の長文の難易度を、具体的な数値で紹介しています。
数値の算出等については、毎回の記事に書くと長くなるため、算出方法についての記事をご覧ください→
英語長文の難易度を数値で表せる?「リーダビリティ」を活用できるか検証 - 参考書ウォーズ
今回の検証対象の長文
リンガメタリカには、11のテーマがあり、合計で50の文章が載っています。
今回は、この本の長文難易度の傾向が把握できれば問題ないと考えて、サンプリングによって調査することにしました。
テーマによる差も確認するために、各テーマの1つ目の長文をデータ化し、計11文章を検証しました。
検証の結果
検証結果を表にしたものが以下です。
・FKGとは、既に広く使用されているもので、アメリカでの学年で何年生レベルの文章かという数値です。(例えば7年生は中1で、10年生は高1)
・難単語率は、このサイトで定義したもので、OXFORD3000という基本単語リストに載ってない単語が何%出てくるかという数値です。
・総合難度は、FKGに単語の難度を反映させて総合的に評価するためにこのサイトで決めたものです。(FKGに、難単語率の数値を5で割ったものを足した値)
全体的に、学年にして3学年程度の差があることが分かります。
ただし、単語の難易度だけで見れば、文章によってはセンターと同レベルの語彙が使用されているものもあるようで、全ての文章で語彙が難しすぎるということはなさそうです。
それでも、リンガメタリカでの一番総合難度が低いものでも、センターで一番総合難度が高いものよりも難しいということになるため、センターレベルは完全にすらすら読めるレベルでなければ、長文の練習としてリンガメタリカを使用するのは効率が悪いと言えます。
なお、結果をグラフにしたものが以下です。
センター試験と共通テスト試行調査(プレテスト)についても、以下の記事で検証していますので、よろしければご覧ください。
同じような長文難度の検証データをまとめたランキングも作成しました↓