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白チャートだけで共通テスト何点取れる?実際に検証!

このサイトでも、「意外と青チャートや黄チャートじゃなくて、白チャートがベストな人も多いのでは?」ということでおススメしている白チャート。

 

参考記事:

白チャートを多くの人におススメする3つの理由!青・黄にはない魅力! - 参考書ウォーズ

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「青チャートだけで東大いける!」

とか

「黄チャートだけで旧帝以外ならいける!」

とか

「白チャートだけでセンターは満点!」

 

というように、色々な伝説が語られがちなチャート式シリーズですが、、

 

共通テストがもうすぐ始まるので、「白チャートに載っている内容で、実際に共通テストでどれだけ取れるのか」を、共通テストの第2回試行調査(プレテスト)を使って検証してみました。

 

いきなり結論:全て白チャーの知識で解けます

ただ、思ったよりも検証に時間が掛かって長くなってしまったので、今回はまず大問1(25点分)を対象にしました。

 

(今後時間があれば他の部分も検証して追加する予定です。)

 

問1は「2次関数」「図形と計量」という、ⅠAのなかでも結構重要な単元を含んだ部分だったので、この部分が全て白チャートの内容だけで十分解けたというのは、なかなかの収穫でした。

 

「とりあえず、問題の細かいことは置いておいて、白チャートのどれぐらいの部分をやれば共通テストが解けそうなのか」をざっくり知りたい方は、目次から「まとめ」へどうぞ。

検証対象の基本情報

「大学入学共通テスト」

平成30年度試行調査(プレテスト)

教科・科目:数学①(数学Ⅰ・数学A)

 

全体配点:

記述式15点

マーク式85点(平均点25.6点=約30%)

 

第1問配点:

記述式10点

マーク式15点(平均点7.7点=約52%)

 

共通テストの数学ⅠAでは、記述式が3問出題されますが、そのうちの2問が第1問に含まれています。

 

記述式の正答率は以下の通り非常に低いです。

※(あ)と(い)が第1問の記述問題です。

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一方で、第1問マーク式の15点分は、平均得点率が約52%なので、数学ⅠA全体の30.1%からすると点が取りやすかったと言えます。

 

ただし、今回のプレテストでは、時間が足りなくなった人が多かったため、第1問が簡単だったことによって点数が高くなっているというよりも、最初の問題だったために時間をかけた人が多かった、という理由も大きいと思われます。

問題ごとの白チャート対応箇所を検証

〔1〕集合と命題

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(1)記述式(あ)

解答 {1}⊂A

正答率 5.8%

 

対応箇所:

・「Let's Start」(白チャート特有の基本事項説明欄)の「集合」の単元の欄に、「要素」、「部分集合」、そして本問の「⊂」を含む、集合の記号の使い方も全て記載されています。基本的にはこの欄の知識だけでも回答できると思います。

 

・さらに「例題46(レベル1)」には、「⊂」を答えとして使用する基礎問題が出でいるので、この内容が理解できていれば、本問には回答できそうです。

 

(2)ア、イ

解答 ①、④(順不同、完全正答)

正答率 35.3%

 

対応箇所:

・(1)で出てきた集合の知識は前提としてですが、さらに「Let's Start」の「実数」のページと「命題と条件」のページで、有理数・無理数の説明や、命題の偽のときの反例について説明があります。

ここがしっかり理解できていれば、あとは足し算だけで解けることになります。

 

・さらに、「例題50(レベル1)」に、命題の真偽を調べる問題があるため、この問題を解けるようにしておけば、本問のように偽の場合の反例を考えることはできると思います。

 

〔2〕2次関数

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(1)ウ

解答 ①

正答率 72.1%

 

対応箇所:

・「Let's Start」の「2次関数のグラフ」のページで、本問で問われている2次関数のグラフの平方完成した状態での考え方について丁寧に書かれています。

 

・同じく「Let's Start」の「2次方程式」のページに2次方程式の解について、そして「2次関数のグラフとx軸の位置関係」のページに、2次方程式と2次関数の解について書かれています。

 

・これらの知識だけで回答できると思いますが、例題としても「例題88(レベル1)」で、2次関数のグラフとx軸との交点が、2次方程式の解であることを使った問題がるので、これに取り組めば本問は解けるでしょう。

 

(2)エ、オ

解答 エ③、オ①

正答率 エ46.7%、オ32.3%

 

対応箇所:

・先ほども出ましたが、まずは「Let's Start」の「2次関数のグラフ」のところで、平方完成した状態のグラフが、どの文字を変化させればどう動くかを理解する必要があります。「例題64(レベル1)」で、グラフの平行移動の練習ができます。

 

・本問は、これに加えて、不等式の考え方を知る必要がありますが、これも「Let's Start」の「2次不等式」のページで、不等式の解の基本的な意味を理解するだけで対応できます。

 

・しいて言えば、本問のように、「すべての実数」が解になったり、「解がない」というパターンは、「例題94(レベル2)」で扱われており、他のレベル1の例題よりは進んだ発想だと扱われているようです。

 

〔3〕図形と計量(三角比)

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記述式(い)

解答 26≦x≦18/tan33°

正答率 10.9%

 

対応箇所:

・「Let's Start」の「三角比」の基本知識と、不等式の基本知識だけでも理屈としては回答出来るはずです。しかし文章が多いということもあり、文を読んで条件を式に落とし込むこと自体が苦手という人には難しかったかもしれません。

 

・「例題113(レベル3)」が、同じようにtanを用いて現実世界の内容を数式にする問題なので、これを練習しておくと解けそうです。ただ、「基礎例題」ではありますがレベル3扱いなので、少し難しい人もいるでしょう。

 

〔4〕図形と計量(三角形への応用) 

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(1)カ、(2)キ、ク

解答 カ①、キ⑤、ク⑤

正答率 カ64.4%、キ55.2%、ク66.3%

 

対応箇所:

・なんとこの〔4〕は、「Let's Start」の「正弦定理・余弦定理とその応用」の欄に書かれている、正弦定理の証明をほとんどそのまま行っている問題でした。

(ですので、まとめて書きました。 )

 

・例題としては、「例題127(レベル2)」で扱っているレベルの理解があれば十分解けますし、何よりも先ほどの通り、証明の説明ほぼそのままなので例題よりもさらに基本的な部分が重要になります。

 

まとめ

問題構成と白チャートでの対応をまとめると以下の通りです。

「Let's Start」とは、白チャート特有の、単元の基本事項を説明した欄のことです。

 

〔1〕(1)記述式(あ) 正答率5.8%

〔1〕(2)ア、イ 正答率35.3%

〔2〕(1)ウ 正答率72.1%

→「Let's Start」と、例題レベル1で解ける

 

〔2〕(2)エ 正答率46.7% オ 正答率32.3%

→「Let's Start」と、例題レベル1~2で解ける

 

〔3〕記述式(い) 正答率10.9%

→「Let's Start」と、例題レベル3で解けるが、文章からの立式になれる必要がある

 

〔4〕(1)カ 正答率64.4% キ 正答率55.2%

〔4〕(2)ク 正答率66.3%

→「Let's Start」と、例題レベル2で解ける

 

こんな感じです。

 

一部の例題レベル3程度と言える問題を差し引いても、平均点が5割程度のこのテストで、20点/25点=8割は取れると言ってよいのではないでしょうか。

 

そして、キッチリと演習をすれば、知識内容としては間違いなく白チャートだけで全て答えることができるはずです。

 

これは、共通テストが簡単であるとか、白チャートが万能であるということが言いたいのではありません。

 

ただ、今回の検証で分かったのは、共通テストにおいては、難しい例題への対応力よりも、基礎基本の事項をしっかりと理解してそれを活用するということが重要であるということです。

改めて白チャートについて思うこと

 基本的に、学校で購入するのは黄チャートや青チャートが多いと思います。

 

しかし、第1問だけとはいえ、今回のように白チャートだけでも十分に平均点を超えることができるので、改めて基礎基本を大切にしてもらえたらと思います。

 

もちろん、青チャートや黄チャートが無駄に難しいとか、意味がないとか、そういうことではありません!

 

各自に合った参考書を徹底することが一番の近道です。

 

そのうえでですが、 今回のプレテストのように平均正答率3割の問題が多発、という状況で、多くの人に機械的に青チャートなどを購入してもらうよりも、まずは余裕で解ける内容の基礎をきっちりと固めて、それから必要なレベルの入試問題に進む、というのもアリではないでしょうか!

 

そのへんについては、ぜひこちらもご覧ください↓

www.sankousho-wars.info


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