こんにちは!
今日は、「数学がとにかく苦手で、教科書を読んでもわからない」という人に最適な参考書、「数学Ⅰ・A 入門問題精講」をご紹介します!ちなみに、数学Ⅱ・Bも同じように「数学Ⅱ・B 入門問題精講」が出ているので、そちらも同じように考えてください。
なお、このサイトでは白チャートも結構おすすめしているのですが、その白チャートでは難しいという人にも、今回紹介する参考書は適しています!
それでは本題に入ります!
「数学ⅠA 入門問題精講」とは
まず入門問題精講というのは、旺文社が出している「問題精講シリーズ」のうちの一冊です。
ちなみにこの「問題精講」のシリーズは基本的に良書が多いのでおすすめです。(英語の入門問題精講は名作です!)
そして、数学の問題精講シリーズは「入門」「基礎」「標準」「上級」と4つのレベルに分かれているので、今回の「入門」は一番下のレベルになりますね。
タイトルで判断すると「基礎」も簡単そうなのですが、問題精講シリーズの「基礎」というのは、「入試レベルの基礎」という意味なので、全くその単元を知らない人には厳しいです。
その点、今回の「数学入門問題精講」は、完全にその単元の数学を習ってない人でも取り組めるような内容になっています!
その理由を以下で説明していきます!
本書をおすすめする理由
単元の概念理解の部分が丁寧
まずこれが一番ですね。
例えば三角比の単元では、「そもそもなぜ三角比というものが必要なのか」ということが分かるような説明から入ってくれます。
つまり、「sinというのは、これ分のこれで…」という説明の、さらに前段階の説明から入っているんですね。
そしてその説明も、図を用いていて非常にわかりやすいです。
そのような概念理解をしてから例題に入っていくので、学校の先生の教え方によっては、むしろこの本の方が分かるかもしれません。
解説の式が省略されていない
チャート式や教科書傍用問題集の解説などで一番困る理由が、途中式の省略だと思います。
大体数学が苦手な生徒からすると、解説の式自体が途中で飛んでいて、「なんでこれが次の式でいきなりこうなるの?」というのがかなり多い質問ですよね。
その点、この数学入門問題精講では途中式がかなり丁寧に書かれているため、普通に計算ができれば解説をたどっていくことで十分に何をしているか理解できます。
本書の注意点!
「整数」の分野が省かれている
理由は全くわからないのですが、ⅠAのほうでなぜか「整数」が省かれています。
普通に入試でも出てきますし、学習課程にも入っているので当然いれるべきですし、何かの理由で省くのであれば、その説明を記載してほしいところです。
もしかしたら共通テスト向けに改訂するときに追加されるかもしれませんが、今のところは謎ですね。
問題の網羅性はチャートよりも低い
チャート式は網羅性で有名なので、それと比べるのは酷ですが、やはり白チャートと比べると問題の網羅性は低いです。
到達レベル的にも、白チャートよりもやや低めに抑えられていて、入試に使うのであれば本書だけというのは厳しいといえます。
そして、演習量としても全く足りないので、本書が終わった後は、同シリーズの「基礎問題精講」や「チャート式」などのシリーズに接続して演習量を積む必要がありますね。
ただ、これらは短所というよりは、「それだけ入門レベルにフォーカスした内容である」という長所だと思っています。
そもそも白チャートから入れる人は白チャートからやればいい話なので、本書から入る人にとってはむしろ到達点の高さよりも、入り口の優しさが重要!
こんな人におすすめ
最後にまとめとして、本書を是非やってほしい人の例を挙げておきます。
・青チャートや黄チャートが難しくて白チャートを買ったけどそれも難しい。
・高1~高2生で、学校の教科書を読んでも頭に入ってこない。
・中3で高校内容を早く独学で進めていきたい。
・数学を大学入試で使うかどうか分からないけど、とりあえず学校の定期テストが全然無理だ。
・高3だけど今さら基本事項からやり直さないといけない。
・模試の解説自体が意味が分からない。
上記に1つでも当てはまる人は検討の価値ありです。
一番上の例以外は、白チャートでも同じような内容が当てはまりますので、まずは白チャートを見てみて、それで理解できるかどうかで選ぶと良いかもしれません!
(白チャートについては、こちらの記事もどうぞ!)
それではみなさん頑張ってください!