今回は、あのスタディサプリで超有名な関正生先生が作った単語帳、「Stock(ストック)4500」をご紹介します!
「関先生って有名だけど、この参考書はどうなの?」
「Stock4500って見た目はカッコいいけど普通の参考書とどう違うの?」
「やっぱり昔からあるターゲットやシス単の方が良いの?」
「自分に向いているかどうかは何で決めるべき?」
という人は是非読んでみてください。
まずいきなり結論なのですが、この単語帳は、「普通の単語帳で単語を覚えるのが苦手」という人におススメです。
ただ、他のメジャーな単語帳(ターゲットやシス単など)と比べての注意点もあるので、その辺も含めて順番に説明していきますね!
Stock(ストック)4500の概要
まずストックの基本的な情報は以下の通りです。
著者:関正生先生(スタディサプリ講師)
出版社:文英堂(シグマベスト)
価格:1,000円(税抜)
見出語数:2155語
一般的な受験用単語帳と値段や語数は同じような感じですね。
ちなみに、Stock4500は2次試験レベルで、姉妹書のStock3000はセンターレベルと公式では説明されているようです。
冒頭でも書いた通り、著者の関先生はスタディサプリの文法の授業で有名な先生ですね。
賛否両論がある先生ではありますが、この単語帳のメリットは間違いなくあると思います。
Stock(ストック)4500の特徴
ここからは、他の単語帳ではあまり見られない本書の特徴を見ていきます!
文法や読解など実際の問題に応じた構成
この単語帳は、一般的によくある「出る順」ではなく、「文法×単語」「読解×単語」「4技能×単語」という章立てになっています。
実際にどのような問題でどのように出てくるのかという視点で覚えていく形になっていて、例えば「文法」では、『4文型で使われやすい動詞』とか、『受動態で出てきやすい動詞』といった感じで、単語単体というよりも、文法項目に対応している感じですね。
また、「読解」の章では文章のテーマ毎に出やすい単語が掲載されています。
これから出題が増えそうなトレンド語を掲載
これはなかなか面白いポイントだと思います。
基本の見出し語は1645語ですが、それに加えて出題急増中の「注目トレンド語」310語と、これから出題されそうな「最新トレンド語」200語の計510語をトレンド語として収録しています。
このブログではシステム英単語とターゲット1900で、改訂時にどれだけの単語が新たに入れ替わったかを調べて記事にしていますが、どちらも追加された語数は510語からすると全然少なかったです。(詳しくは以下の記事をどうぞ)
それが多いから絶対に良いとは限りませんが、少なくともトレンドをそれだけ反映しようというコンセプトは斬新であることは間違いないですね。
ちなみに、普通の単語帳には載ってなさそうなインターネット関係の最新の単語なども掲載されています。
しかもそれがトレンド語なのかが分かるように表記されているので覚えるときにも参考にできます。
覚えやすくなる記憶ブースター付き
ここが最大のポイントだと思います。
正直、この部分が分かりやすい、覚えやすい、という人は買って損は無いと思います。
(一応、あとで書く注意点を確認してからにしましょう!)
記憶ブースターとは、すべての見出し語に付いている関先生による単語の説明のことで、「どのように問題に出るか」「どういう語原か」「どういう語法で使うか」というような視点で詳しく書かれています。
Stock(ストック)4500の注意点
良い点はあるのですが、もちろん注意点もあります。
とくに、このサイトで詳しく説明しているメジャーなシス単やターゲットと比べてのデメリットを中心に説明しますね。
出る順になっていない
これはそもそもコンセプトが違うので、悪い点ではないのですが、1冊丸ごと覚えるまではやはり出る順のもので最初の方を先に覚えていく方が効率がいいのは間違いないです。
逆に言えば、受験生などでこの本をどうせ全部覚えるのであれば、最終的には問題なくなるとも言えます。
3000との接続が不明
これは詳しく調べられてないだけなのですが、公式サイトを見た限りでは、3000と4500の接続や被り度合いなどが不明だったので項目に加えました。
特にこのサイトではシス単シリーズの「ベーシックから普通のシス単」への接続の効率の良さを推しているので、それと比べると効率が落ちるかと思います。(詳しくは以下の記事をどうぞ)
カタカナ発音表示がある
これはむしろ苦手な人にとってはプラスかもしれませんが、リスニングなども重視されてくる時代なので、正確に発音記号で読み方を把握したほうがいいと個人的には考えているため、注意点に入れました。
カタカナの発音は、一応の読み方としては必要に感じるかもしれませんが、そもそも正しい読み方ではないので、それなら載せる必要は無いかなと。
カタカナを載せてしまうと、発音記号を勉強しようと思わない人が増えてしまうのではないかと思いました。
他動詞と自動詞の区別がない
これはどういうことかというと、例えばeatという単語が載っているとして、「~を食べる」ではなく「食べる」と載っている感じです。
そんなことどうでもいいじゃんと思うかもしれませんが、文法や語法などの説明もしながら覚えていくというスタイルの単語帳で、その部分をむしろあいまいにしてしまうのは、ちょっとコンセプトとしてブレているように感じました。
まとめ
・普通の単語帳で覚えるのが苦手な人におススメ
・単語の選出は間違いなく斬新で、最新のトレンドには強い
・出る順じゃないので1冊全部やらないと意味ない
・記憶ブースターは確かに分かりやすい
・上記の注意点部分を確認して問題なければ買い
(英語を専門でやっていきたい人にはどうかと思う)
という感じです!
分かりやすさはかなり良いと思います!
ちなみにスタディサプリの授業は14日間なら無料で体験できるのでこの単語帳が好きで関先生の説明に興味が出た人は見てみると良いと思います↓