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【小説紹介】『阪急電車』有川浩【小説が苦手な中学生/高校生にもおすすめ】

 

「現代文の勉強って何をすればいいの・・」

 

という声は本当によく聞きます。

 

このサイトはその名の通り、参考書についての情報を紹介したり、学習法を紹介するのがメインではありますが、実は現代文の力に関しては参考書だけでは語れない部分があります。

 

それは、問題を解く以前の、そもそもの文章を読む力です。

 

確かに入試現代文の読み方というのもあって、読むときのポイントのようなものや、ある程度の設問の対応方法などは、それなりに有効と思われるものはあると思っていますが、それらはやはり語彙力や、知識、文章読解力、といったベースの力があることが前提です。

 

そこで、中学生や高校生にもおすすめできる小説も、参考書紹介の合間に色々と紹介していきたいと思います。

 

第一弾は、『阪急電車』という小説です!

 

本の概要

タイトル『 阪急電車』

作者『 有川 浩』

出版社 『幻冬舎文庫』

価格『533円(税別) 』

 

阪急電車 (幻冬舎文庫)

 

おすすめの対象者

・阪神電車を利用したことがある方。

 

・長編小説を苦手とする方。

(エピソード1つ1つが短めなので、心が折れる前に読み切れます。)

 

・何度も読み返すのが好きな方。

(1度読んで内容を把握した後にもう1度読むとより楽しめます。)

 

簡単なあらすじ

兵庫県の阪神電車。

その中でもローカルな今津線を舞台に、偶然同じ時間、同じ車両に乗り合わせた人たちの日常の ひと時のエピソード。

 

2週に1度は図書館に通う彼女なしの男性

孫をつれた老婦人

結婚式に純白のドレスで参列する女性

等々それぞれの人生の一コマを、当人や周囲の人目線で描く。

 

同じ空間にただ居合わせただけの関係であるはずの人たちの心が、少しずつ交わって希望が紡がれていく。

 

身近に思えるエピソードのそれぞれが、フッと笑えて心地よい気持ちにさせてくれる。

 

全体の感想

1つ目のエピソードの主人公達の様子や、漏れ聞こえる会話を見聞きした別の乗客の物語が2つ目 のエピソードとして繋がっていきます。

このようにテンポ良く進む内容に、誰もが持つ日常の喜びや悩みが織り込まれ、乗客達の 日常が交差することで未来へと繋がっていき、読み終えた後には心地良く前向きになれる作品です。

 

さらに現実にある電車に駅名・地名を使用しているので、実際の風景の写真を調べて自分の中のイ メージを照らし合わたり、実際に旅行で訪れてみたりと、1冊で小説として、旅行のお供として、幾度も楽しませてくれる作品でした。

 

国語的視点から

この作品は、登場人物が多いです。

しかし、それぞれの人物を少しずづ追っていくため、表情や視線、動きの描写から心情の変化を追うことが比較的簡単にできます。

 

また、舞台が現代の日常のため、時代背景や生活習慣の違いがないのも読みやすい点です。(入試現代文は時代背景が違うことも多いですが、現文が苦手な人は、まずはこのような現代の文章で、文に慣れるのがおすすめ。)

 

読み手に心情を推測させるだけでなく、どの動きで次の心情に移ったのかが比較的把握しやすいため、小説で得点が伸び悩む人は、「誰がどういう行動をすることで、どのような心情を描けるのかを知る」という視点で読んでみるのも面白いと思います。

 

阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2010/08/05
  • メディア: 文庫
 

  

次におすすめの小説

同じ有川浩さんの作品で、他のおススメも載せておきます!

 

『図書館戦争』

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図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

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  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2011/04/23
  • メディア: 文庫
 

 

『植物図鑑』

植物オタクの青年と、その青年をつい「拾ってしまった」OLの不思議な同居生活を描いた恋愛小説。読みながらお腹が空くこと間違いなし。 

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

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  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2013/01/11
  • メディア: 文庫
 

 


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