英単語帳にもいろいろありますが、長文を使って覚えていくスタイルで一番有名なのは、おそらくこの「速読英単語」(通称速単)ではないでしょうか?
そしてその速単のシリーズでも、一番使用者が多いレベルが、今回の「必修編」だと思います。
そんな速読英単語(速単)のポイントと使用上の注意点についてご説明します!
速読英単語(必修編)とは
まずは簡単に本書の概要をご紹介します!
基本情報
出版社:Z会
価格:1,100円(税込)
最新版:改訂第7版(2019年3月)
著者:風早 寛
見出し語:約1900語
表紙デザイン↓
単語レベル
公式サイトの説明としては以下の通りです。
主に入試向けに幅広く対応している形になっていますが、難関大に特化したレベルとしては、別途「上級編」があるため、単語レベルが高い大学を受ける場合は、この必修編だけでは足りないです。
入り口としては、中学レベルが本当に完璧になっている人で、高校英語もある程度覚えているという人なら、高1からでも使えるとは思います。
完全に高校英語がゼロという人は高1用として「入門編」というのも用意されているので、不安な人はそこから始めましょう。
※単語レベルの詳細は、システム英単語との比較や上級編との繋がりなどを調査してまとめた以下の記事をごらんください
速読英単語(必修編)おすすめポイント
色々なテーマの長文を使用して覚える
速単シリーズは、長文を読みながら単語を覚えていくスタイルです。
しかも使用されている長文はいろいろなテーマが含まれていて、内容的にも面白いものが多いです!
ですので、単語帳としての部分だけでなく、読み物として背景知識を付けるのにも役に立ちます。
(この点は、同じZ会の更に難しい単語帳である「リンガメタリカ」↓の簡単バージョン的な役割があるともいえる。)
ある程度長文が読めるレベルになっている人にとっては、このスタイルで学習することで、単語力と読解力を同時に強化することができます。
単語帳部分だけでも良質(分冊版もあり)
上記のように、速単は長文を使って覚えていくスタイルなので、「単語帳としては使わない」という人もいるようです。
しかし、単語帳部分自体も、例文・発音・類義語・派生語・語法などなど、単語帳として必要な情報はきっちり入っているので、単語帳として速単だけ使うことももちろん問題ないです!
しかも、単語帳部分と長文部分を分冊にしたバージョンも販売されているので、コンパクトに使うこともできます。
個人的にはこちらがおススメ。(学生時代にこのタイプが欲しかった・・・)
英単語アプリ「mikan」が無料で使える
単語暗記用の超高評価なアプリで、「mikan」というのがあるのですが、今回紹介している速単必修編は、このアプリ内での暗記が無料で使えます。
紙の単語帳で長文を読んだりや書きこみなどをしつつ、アプリのクイズ形式で効率的に覚える、といった使い方が、追加費用なしでできるのは非常に良心的です。
ちなみに、この「mikan」では、他の単語帳も色々使えるのですが、課金が必要なものもあるのでよく読んで使用しましょう。
長文が全然読めない人は注意
この単語帳は長文を読みながら覚えていくので、長文が全然読めないという状態の人が使うには注意が必要です。
もちろん、全訳が載っているし構文の説明等もかなりしっかり載っていますが、「長文を勉強するための参考書」ではないので、ある程度は既に読める状態じゃないと、単語学習が進まないことになってしまいます。
その場合は、更に基礎的な単語や文法などが抜けている可能性が高いので、それらを固めて、少なくとも「なんとか解説を見ながら長文が読み進められる」という状態にしてからこの本に入ることをおすすめします。
とはいえ、ある程度まで読める人にとっては、本当に一石二鳥で、これ一冊でかなりの英語学習量になるはずなので、これが合う人にとっては高校英語において一番重要なアイテムになる可能性を秘めた参考書とも言えます!
※なお、英語学習の全体の流れは以下を参考にしてみてください。
速単必修編のまとめ
・単語に自信がある人なら高校の最初からでも使えるが、「入門編」やその他の高1向け単語帳をやってからの方が無難(受験生ならほとんどの人は問題なし)
・長文で覚えていくコンセプトが合う人にとっては最強の単語帳(+α)
・いろいろなテーマの面白い長文に触れるメリットも
・単語帳部分を分冊にした版もあるので単語帳だけで見ても使える
・長文が全然読めない人は学習が進まないので注意
なお、速単必修編を固めた人で、最難関レベルを目指す人は以下の記事をどうぞ